告朔餼羊(こくさくのきよう)
昔から続いている習慣や行事などを理由もなく止めるべきではないということのたとえ。または、実質がなくなっていて形式だけが残っていることのたとえ。
「告朔」は、古代中国で、諸侯が天子から受け取った新しい年の暦をいったん祖先の廟に納め、毎月一日に祭事を行い、その月の暦を国内に施行した儀式のこと。
「餼羊」は、その祭事に供えるいけにえの羊。
告朔の意義が廃れて羊を供える儀式だけが残った時、いけにえを廃止しようとしたが、孔子が告朔の儀式が全て廃れてしまうのを惜しんだという故事から。